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ウェルスナビは手数料負けする?分配金と比較・検証してみた


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ウェルスナビは手数料負けする?しんたろす(@mono_shimtaros)です( ゚Д゚)

今回は人気ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」の手数料と分配金についてピックアップしてご紹介!

ウェルスナビで定期的に入金される分配金と手数料を比較して「手数料負け」しないのか?ということについてガチ検証した結果を晒していきます。

 

本記事の狙い

✔ウェルスナビは手数料負けする?

 

✔分配金と手数料はどちらが多い?

 

✔ウェルスナビの手数料は高い?安い?

と気になっている方はぜひ本記事を参考にしてみて下さい。

ウェルスナビとは?

「WealthNavi(ウェルスナビ)」とは「ロボアドバイザー」と呼ばれるカテゴリーに分類される資産運用サポートサービスです。

運用サービス ウェルスナビ
運営会社 ウェルスナビ株式会社
種類 投資一任型
運用手数料
(年率)
年率1.1%※
※運用額3,000万を
超える部分は年率0.55%
銘柄
保有コスト
あり
(経費率)
投資対象 ETF
銘柄選定 自動
運用プラン 5段階
最低投資額 1万円
自動積立 1万円~
自動
リバランス
半年に1回
運用ポイント 貯まらない
NISA口座 対応

ウェルスナビの概要についてはYouTubeチャンネル「ウェルスナビ<公式>」さんでも解説動画が公開されていますので、あわせて参考にしてみて下さい。

※2023年2月27日より最低投資金額は1万円~となりました。

一般的にロボアドバイザーは、

「投資一任型」

「アドバイス型」

の2つに分かれますが、ウェルスナビは「投資一任型」に分類されるサービスとなります。

「投資一任型」のウェルスナビは、一度お金を入金してしまえば、銘柄の買い付けや資産配分、売買を通じた銘柄の再構成(リバランス)等を独自のアルゴリズムに基づき、すべて自動で行ってくれます。

以下、ウェルスナビの概要について解説していきます。

 

ほったらかしで資産運用の自動化を実現

出典:Wealthnavi公式

ウェルスナビでは「リスク許容度」を設定した後、現金を入金するだけで銘柄の買付から資産配分・銘柄の再構成まで全てお任せで運用を自動化が可能となります。

 

リスク許容度に応じた資産運用が可能

冒頭でもお話しした通り、ウェルスナビは5段階からなるリスク許容度に基づき、投資する銘柄の資産配分を決定します。

出典:Wealthnavi公式

リスク許容度は手動で変更することも可能なので、例えば無料診断判定で「リスク許容度3」として判定された場合でも、より積極的に運用益を狙っていきたいと考えているのであれば「リスク許容度5」にして運用するといった事も可能です。

参考までにリスク許容度1とリスク許容度5のパフォーマンスを比較してみます。

左がリスク許容度1、右がリスク許容度5です↓

出典:Wealthnavi公式

基本的にリスク許容度が高いほど株式への投資配分比率が高まり、乱高下が激しくなる傾向になります。

 

自動積立投資に対応

出典:Wealthnavi公式

ウェルスナビは自動積立投資にも対応しています。

毎月5回(6日、12日、20日、26日、末日)までの積立投資を選択することが可能で、

積立金額は1回につき1万円から設定することができます。

4つの積立方法から選択可能

積立投資は、

「月1回定額」

「月5回定額」

「複数回定額」

「カスタム」

の4つから選択・設定が可能です。

 

投資配分を自動調整【自動リバランス】

ウェルスナビの投資配分の調整機能として「自動リバランス」が挙げられます。

出典:Wealthnavi公式

ウェルスナビでは相場の急変動等により資産配分が一定以上崩れた時、また半年に1回のペースで資産配分の再構成「リバランス」を行います。

リバランスは各銘柄を売買することで実施され、「リスク許容度」に基づく投資配分に調整されます。

 

NISA口座に対応【おまかせNISA】

ロボアドバイザーでは初となるNISA口座に対応しています。

出典:Wealthnavi公式

通称「おまかせNISA」と呼ばれるサービスで、NISA(少額投資非課税制度)を活用することで運用益に係る税金(約20%)を非課税にできます。

 

分配金がもらえる

ウェルスナビでは投資銘柄に応じて分配金が入金されます。

 

銘柄別分配金の入金時期

米国株、日欧株、新興国、不動産

3月、6月、9月、12月に入金

 

米国債券

毎月入金

といった形で分配金が貰えます。

分配金は年によって異なりますが、手数料を賄えるくらいの分配金は貰えると考えてよいでしょう。

 なお、受け取った分配金はポートフォリオの現金部分に充当されます。

 

入出金手数料が無料

ウェルスナビの入出金手数料は無料(金融機関振込を除く)です。

出典:Wealthnavi公式

ウェルスナビでは「クイック入金」を利用することで手数料無料で入金することができます。

クイック入金とは、指定のネット銀行等から入金することで、即時入金が可能な仕組みのことを言います。

対応銀行は以下のとおり↓

出典:Wealthnavi公式

例えば、住信SBIネット銀行で入金した場合、24時間365日リアルタイムでウェルスナビ証券口座へ入金されます(手数料0円)。

また、出金手続きにおいては3営業日以内に銀行口座への着金が可能です(出金手数料も無料)。

 

資産運用シミュレーション機能搭載

ウェルスナビには投資のシミュレーション機能が搭載されています。

例えば、アプリ内「ライフプラン機能」を使えば、老後資金に向けたウェルスナビの投資計画(シミュレーション)を立てることが可能です。

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アプリで老後資金の投資計画が可能

退職後の月額支出

年金受給年齢

目標金額

の3つを設定することで、老後資金の目安となる積立投資額や追加入金額のシミュレーションが可能となります。

自身のライフプランに沿って安全運用にするも良し、リスク許容度を上げてアクティブな運用にするも良し、自由に投資計画を立ててみましょう。

また、ナビゲーション機能を使えば、過去実績に基づくシミュレーションを通じて投資計画を立てることが可能です。

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過去実績に基づいた投資計画を立てられる

リスク許容度、追加投資額、積立額、運用期間、目標金額を設定することで、自身の目標金額にどれくらいの確率で到達できるかのシミュレーションができます。

自身の目標金額と将来予想に乖離が生じている場合は、積立額の増加や追記資金を増やすなど、投資計画の判断材料として役立てたい機能ですね。

ウェルスナビは手数料負けする?分配金と比較

本項目ではウェルスナビの手数料と分配金を比較して、手数料負けしないのか?ということについて検証した結果をまとめていきます。

ウェルスナビと他社ロボアドの手数料比較については以下記事にて詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみて下さい。

 

ウェルスナビは分配金が貰える

前述したとおり、ウェルスナビの手数料は年率1.0%(税込1.1%)です。

ロボアドバイザーの手数料体系は提供する証券会社により様々で、例えばSBI証券が展開するロボアドサービス「SBIラップ」においては、低コストを売りにした手数料体系を設定をしていたり、ロボアドバイザー「SUSTEN(サステン)」においては基本手数料0円の完全成果報酬型の仕組みを採用していたりと差別化を図っているものも見受けられます。

主要ロボアドバイザーサービス体系↓(横スクロール可)

  FOLIO
ROBO PRO
SBIラップ THEO
+docomo
ウェルスナビ SUSTEN らくらく投資
運営会社 FOLIO SBI証券 お金のデザイン ウェルスナビ sustenキャピタル
マネジメント
楽天証券
種類 投資一任型 投資一任型 投資一任型 投資一任型 投資一任型 投資一任型
手数料
(年率)
1.1%~0.55% 0.660% 1.1%~0.715% 1.1%~0.55% 0円
※完全成果型
0.4915%
投資対象 ETF 投資信託 ETF ETF 投資信託 投資信託
銘柄選定 自動 自動 自動 自動 自動 自動
運用プラン AI運用 AI運用 231通り 5段階 9段階 5段階
最低投資額 10万円 1万円 1万円 1万円 10万円 100円
自動積立 1万円~ 1万円~ 1万円~ 1万円~ 1万円~ 100円~
自動
リバランス
毎月 毎月 毎月 半年に1回 必要と判断
した時
月次及び日次
運用ポイント 貯まらない 毎月貯まる 毎月貯まる 貯まらない 貯まらない 貯まらない
NISA口座 未対応 未対応 未対応 対応 未対応 対応

ウェルスナビの場合、上記のとおり投資対象がETF(上場投資信託)であることから、銘柄により定期的に分配金が入金されます。

ここで気になるのが、

 

分配金で手数料は賄える?

 

ということです。

これ、ぶっちゃけメッチャ気になりますよね。

 

【検証】ウェルスナビの手数料と分配金はどっちが多い?

というわけで、本記事では筆者が1年間運用した結果を表にしてまとめてみることにしました。

下の表「A-B」の項目は分配金と手数料の差額を表しています(「+」であれば分配金の方が多いということ)。

【分配金と手数料一覧(単位:円)】

分配金(A) 手数料(B) A-B
1月       -       -    -
2月 7 35 -28
3月 88 86 +2
4月 120 74 +46
5月 7 72 -65
6月 189 78 +111
7月 117 86 +31
8月 7 101 -94
9月 293 113 +180
10月 161 114 +47
11月 7 118 -111
12月 426 118 +308
合計 1422 995 +427

※2020年1月15日から運用開始で元本は10万円、7月~9月にかけて1万円ずつ積立を行ったため、最終元本は13万円です。

ウェルスナビでは、分配金が入金された場合、ポートフォリオ(構成比率)の現金部分に充当されます。

月別で見てみると、手数料の方が多くなっている月(A-Bがマイナスの月)もありますが、ウェルスナビの採用している売買銘柄は、そのほとんどが年率1.0%以上の分配利回りがある銘柄ばかりです。

このため、年間を通してみれば分配金の方が多くなることが見込まれます。

実際に上記表の合計欄を見てみると、分配金が手数料を427円上回っている結果となりました。

ウェルスナビは手数料負けする?分配金はいつ?【月別まとめ】

本項目では、ウェルスナビの運用中に発生した手数料と分配金を月別でまとめていきます。

なお、ウェルスナビで分配金が入金される銘柄は下記のとおりです。

・米国株(VTI)・・・・3月、6月、9月、12月

・日欧株(VEA)・・・・3月、6月、9月、12月

・新興国株(VWO) ・・3月、6月、9月、12月

・不動産(IYR)・・・・3月、6月、9月、12月

・米国債券(AGG) ・・毎月

以下、1月から実績をまとめていきます。

 

1月の手数料と分配金

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10万円入金でスタート

1月15日から運用を開始したため(投資元本10万円※)、手数料、配当金共になしです。

※7月~9月にかけて1万円ずつ積立投資を行ったため、最終元本は13万円。

 

2月の手数料と分配金

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1 月20日~1月31日分の手数料が引かれました。

米国債券(AGG)から分配金(配当金)が入りました。

 

3月の手数料と分配金

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2月1日~2月29日分の手数料が引かれました。

日欧株(VEA)新興国株(VWO)米国債券(AGG)の3銘柄から分配金(配当金)が入りました。

 

4月の手数料と分配金

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3月1日~3月31日分の手数料が引かれました。

米国株(VTI)不動産(IYR)米国債券(AGG)から分配金(配当金)が出ました。

 

5月の手数料と分配金

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4月1日~4月30日分の手数料が引かれました。

米国債券(AGG)から分配金が出ました。

 

6月の手数料と分配金

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5月1日~5月31日分の手数料が引かれました。 

日欧株(VEA)新興国株(VWO)不動産(IYR)の3銘柄から分配金(配当金)が入りました。

6月11日に追加で1万円現金積立を実施、投資元本は11万となりました。

 

7月の手数料と分配金

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 6月1日~6月30日分の手数料が引かれました。

米国株(VTI)米国債券(AGG)から分配金(配当金)が入りました。

7月9日に追加で1万円現金積立を実施、投資元本は12万となりました。 

 

8月の手数料と分配金

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7月1日~7月31日分の手数料が引かれました。

米国債券(AGG)から分配金(配当金)が入りました。

8月12日に追加で1万円現金積立を実施、投資元本は13万となりました。

 

9月の手数料と分配金

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8月1日~8月31日分の手数料が引かれました。

日欧株(VEA)新興国株(VWO)米国債券(AGG)から分配金(配当金)が出ました。

 

10月の手数料と分配金

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9月1日~9月30日分の手数料が引かれました。

不動産(IYR)米国株(VTI)米国債券(AGG)の3つの銘柄からそれぞれ分配金(配当金)が出ました。

 

11月の手数料と分配金

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10月1日~10月31日分の手数料が引かれました。

毎度おなじみ、毎月分配の米国債券(AGG)から分配金が出ました。

 

12月の手数料と分配金

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11月1日~11月30日分の手数料が引かれました。

日欧株(VEA)、新興国株(VWO)、米国債券(AGG)不動産(IYR)から分配金を得ることができました。

ウェルスナビは手数料負けする?分配金と比較・検証してみたまとめ

 

POINT

・ウェルスナビの手数料は年率1.0%(税込1.1%)

 

・結論、年間では手数料負けしない

 

・月別では手数料負けする場合がある

今回は人気ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」の手数料と分配金をガチで比較、手数料負けしないのか?について1年間の検証結果をまとめていきました。

今回検証したウェルスナビの場合、分配金により手数料を賄えることが判明しましたが、ロボアドバイザーの手数料体系はサービスを提供する証券会社により様々です。

低コストを売りにしたロボアドや、基本手数料0円の完全成果報酬型ロボアド「SUSTEN(サステン)」にようにユニークに富んだ手数料体系を設定して差別化を図っているものも見受けられます。

「どのロボアド投資にしよう?」と迷っている方は、本記事を参考に「手数料」という観点から考えてみるのもよいかもしれません。